住宅におけるスレート屋根とは、コロニアルやカラーベストと呼ばれている軽量の屋根材です。このスレート屋根は経年的に劣化が進むため、適切な時期に修理をしなければなりません。

しかし、具体的にどれくらいの費用が必要なのか?メンテナンスをする最適な時期はいつなのか?と気になることも多いですよね。

そこで本記事では、一般的な住宅のスレート屋根を修理する必要性を徹底解説します。修理時期の目安、視認できる劣化症状、修理方法別の費用相場についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

スレート屋根に修理が必要な理由

スレート屋根に修理が必要な理由

スレート屋根は、軽量な上に耐久性があることから、多くの戸建て住宅に使用されています。しかし、長い年月と共に、さまざまな外的要因によって劣化や損傷が生じることがあります。

例えば、天候や気象条件の影響による経年劣化で、スレートの表面はは微細な亀裂を持つようになります。このような亀裂は雨水が浸入しやすくなる原因ともいえるため、結果として屋内に水漏れが生じるリスクが高まります。

さらに、風や台風などの強風によってスレートが剥がれたりするなど、スレート屋根自体に物理的な損傷が生じることもあります。湿度や日光の影響でスレート屋根に藻や苔が生えることもあり、これが原因で屋根の劣化が加速することも考えられます。

また、初めから不適切な取り付けや低品質の材料が使われていた場合、本来期待できる耐用年数よりも早い劣化や損傷が発生することもあります。これらの理由から、スレート屋根は定期的な点検やメンテナンスが必要というわけです。

適切な時期にスレート屋根を修理するメリットとは?

適切な時期にスレート屋根を修理するメリットとは?

経年的に劣化するスレート屋根は、適切な時期・タイミングでメンテナンスをすることでさまざまなメリットがあります。反対に放置することによるリスクの方が高いともいえるので、メンテナンス時期の修理はどのようなメリットがあるのかを把握しておきましょう。

そこでここからは、適切な時期にスレート屋根を修理する代表的なメリットについて解説します。

建物の寿命が延びる

適切な時期にスレート屋根を修理するメリットは、建物全体の寿命を延ばせるという部分です。スレート屋根は、家や建物を外部の要因、特に気象条件から保護する重要な部分として機能しています。そのため、適時に修理を行うことで、屋根が持つ本来の保護機能を最適な状態で維持することができます。

一方、小さな亀裂や損傷を放置すると雨水の浸入や湿気の蓄積するため、構造部分や内部の仕上げ材に影響を与えるリスクが高まります。これにより、建物全体の劣化が早まるので、大きな修繕が必要となる場合もあります。

適切な時期にスレート屋根の修理を行うことで、これらの問題を早期に発見・対処することができるため、結果として建物の寿命を大幅に延ばすことが期待できます。建物内の快適性を保ちつつ、将来的なコストも大幅に節約することができるというわけです。

雨漏りを解消できる

スレート屋根の修理を適切な時期に実施することによるメリットの一つとして、雨漏りの解消が挙げられます。雨漏りは、屋根の微細な亀裂や損傷、取り付けの不備から発生することが多く、このような損傷を放置しておくと、室内への雨水の浸入が続くことになります。

雨漏りは単なる水漏れ現象というだけでなく、室内の家具や壁、床材に損傷を与えてしまうほか、カビや結露の原因ともなるので、住環境の悪化や健康被害をもたらす可能性があります。また、絶えず水分が侵入することで、建物の構造自体も徐々に腐食して劣化します。

適切な時期にスレート屋根を修理することで、雨漏りの原因を特定して適切な対応を早急に行うことができます。これによって雨漏りを解消し、その後の二次的な損害を未然に防ぐことができます。また、室内の環境の向上だけでなく、長期的な建物の維持にも寄与することになります。

断熱性・遮熱性が向上する

適切な時期にスレート屋根を修理することで、断熱性や遮熱性を向上できるメリットもあります。屋根は建物の中で最も外部環境の影響を受けやすいため、太陽光の影響による熱侵入が非常に多い部位になります。

この結果、冬は室内の暖かさを保ちにくく、夏は外部の熱が容易に室内に侵入するので、快適な室温を維持するためにはエアコンの稼働率を上げなければいけません。一方で、最新の屋根材は遮熱性性能が高い建材が多いため、断熱性や遮熱性が向上します。

また、カバールーフのような工法を選択した場合、屋根が二重になるのでより断熱性は向上するといえます。このように、屋根修理を経ることで、住宅の機能性を挙げることにもつながるということです。

建物の美観性が向上する

スレート屋根の修理を適切な時期に行うことは、単にその機能を維持するだけでなく、建物の美観性を向上させる点でも大変重要です。屋根という部位は、多くの建物において外観のアクセントや特徴としての役割を果たしています。

しかし、経年や気象条件により、スレートは色褪せや汚れ、表面の劣化などが生じることがあります。特に、欠けや割れが発生した場合、建物全体の外観が老朽化して見える可能性があります。これは、不動産の価値を低下させる要因ともなり得るでしょう。

適切な時期に修理を行うことで、スレートの色や質感を元の美しい状態に戻すことができます。これにより、建物全体の美観性が向上するので、住む人々の心地よさや訪れる人々の印象も大きく向上するでしょう。

スレート屋根の修理時期と劣化症状を確認しよう!

スレート屋根の修理時期と劣化症状を確認しよう!

スレート屋根は適切な時期に修理することが非常に重要です。一方で、屋根修理に適した時期や劣化症状が分からなくて困っているという方も多いのではないでしょうか。

そこでここからは、屋根修理を実施する際に適している時期や、劣化を見分けるための代表的な症状について詳しく解説します。

屋根修理に適した時期

スレート屋根は日々劣化が進行する部位のため、修理を行う時期を知っておくことが重要です。なお、使用している建材の種類によっても耐用年数が違いますが、一般的なスレート屋根のメンテナンス時期は10年から15年程度とされています。

新築から5年を過ぎてくると徐々に劣化が目立ち始め、8年を過ぎると屋根の多くの面積に劣化が見受けられるようになります。そのため、10年を過ぎたあたりから屋根修理の検討時期に入っていると認識しておきましょう。

代表的な屋根の劣化症状

スレート屋根は長い期間使用すると、いくつかの代表的な劣化症状が現れることがあります。

まず、スレートの色褪せや表面の変質が挙げられます。経年と共に、紫外線や気象条件の影響を受け、スレートの色が変わることがあります。また、スレートの表面がざらついてくる、あるいは少し剥がれるような状態も劣化の兆候といえます。

次に、スレートの欠けや割れも劣化の明確なサインです。これは特に衝撃や外部からの力によって生じることが多いですが、時には経年劣化の結果としても発生します。

また、スレートの固定部分に問題が生じることもあります。ネジや他の固定具が錆びたり、スレートの動きが生じて固定が甘くなる場合、これも劣化の一因となる可能性があります。

これらの劣化症状は時と共に進行しやすいので、早期の発見と対応がスレート屋根の持続的な機能維持のために必要といえるでしょう。

スレート屋根で選択できる修理方法別の費用相場

スレート屋根で選択できる修理方法別の費用相場

スレート屋根を修理する際には、いくつかのメンテナンス方法を選択することができます。なお、メンテナンスの種類によっての費用相場が異なるので、劣化状況や予算に合わせて選択しましょう。

そこでここからは、スレート屋根の修理方法別に費用相場を紹介します。

軽微な劣化は塗装工事

工事内容

費用(切妻80㎡)

仮設足場費用

15万〜20万円

高圧洗浄工事

2万〜4万円

タスペーサー差し込み

4万〜6万円

屋根塗装(シリコン樹脂塗料)

24万〜30万円

諸経費

10万〜15万円

合計

55万〜75万円

下地が問題ない場合はカバー工法

工事内容

費用(切妻80㎡)

仮設足場費用

15万〜20万円

防水シート張り

8万〜10万円

役物板金工事

10万〜20万円

金属屋根(ガルバリウム鋼板)葺き

55万〜70万円

棟取付工事

5万〜10万円

諸経費

10万〜15万円

合計

103万〜145万円

重度の劣化は葺き替え工事

工事内容

費用(切妻80㎡)

仮設足場費用

15万〜20万円

スレート屋根撤去・処分

20万〜30万円

下地工事(野地板増し張り)

15万〜20万円

防水シート張り

8万〜10万円

役物板金工事

10万〜20万円

金属屋根(ガルバリウム鋼板)葺き

55万〜70万円

棟取付工事

5万〜10万円

諸経費

10万〜15万円

合計

138万〜195万円

スレート屋根を修理する際にはアスベストに注意しよう!

スレート屋根を修理する際にはアスベストに注意しよう!

スレート屋根の修理を行う際、特に古い建物の場合はアスベストに注意が必要です。アスベストは、過去に建築材料としてその耐熱性、耐火性、絶縁性などの優れた性質から広く用いられていました。特に屋根材としてのスレートにも、アスベストが混合されて使用されていたことが多いです。

しかし、アスベストが人体に有害であることが後に明らかとなり、現在ではノンアスベストの建材が主流になっています。個々で注意しなければならないのは、アスベストが含まれているスレート建材というのは、撤去費用と産業廃棄物処理費用が別途必要になるという点です。

通常の撤去費用とは異なり、高額になるケースが大半なので、予算に限りがある場合はカバー工法などの撤去処分が必要ない工事工法を選択しましょう。

まとめ

今回の記事では、スレート屋根の修理費用や基礎知識について詳しく解説しました。

記事の要約は以下のとおりです。

  • 経年劣化による不具合が起きるので修理は必要
  • 修理すると建物寿命が延びる
  • 雨漏りが起きている場合は修理すると解決できる
  • 断熱性のような機能性も向上する
  • 見た目がキレイになるので美感性が向上する
  • 築10年を過ぎたら屋根修理の時期
  • 色あせや欠損、ハガレなどの症状がでたら点検すること
  • 古い建物はアスベストの建材かどうかに注意する

スレート屋根は紫外線の影響を受けて経年劣化するため、適切な時期に点検を行い必要に応じて修理しましょう。