住宅に多く利用されているスレート屋根というのは、紫外線や雨、風などの影響を受けて劣化が進行します。
場合によっては大きな損傷を受けてしまうこともあるので、適切な補修方法で修理しなければなりません。
そこで今回の記事では、スレート屋根の補修方法やその必要性、費用相場までを徹底解説します。
スレート屋根補修の必要性について
スレート屋根とは、セメントを加工して成形した屋根材の一種で、軽量で耐震性にも優れている屋根材として多く普及している特徴があります。
このスレート屋根は耐久性にも優れており、主に30年程度は持つとされています。
ただし、紫外線劣化や自然災害における損害も起こるため、定期的にメンテナンスをしなければなりません。
場合によっては屋根材が飛ばされてしまい二次被害が起きてしまったり、雨漏りなどのリスクも生じるため、スレート屋根の補修は実施すべきといえるでしょう。
関連:スレート屋根に修理が必要な理由とは?メンテナンス時期から劣化症状、費用相場まで
スレート屋根の補修方法とは?費用相場も紹介
ここからは、スレート屋根の補修方法の種類と特徴について紹介します。
また、各補修方法における費用相場も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
コーキング、テープ補修
軽度なひび割れの補修を行う際には、コーキングやテープによる補修を行うことができます。
スレート屋根の差し替えまでしなくて済むので、補修費用2万円〜5万円程度に抑えることができます。
ただし、コーキングやテープの補修はあくまで一時的な補修に過ぎないため、ひび割れの範囲が広い場合はカバー工法や葺き替え工事などが必要になることもあります。
差し替え工事
スレート瓦が大きく欠損していたり、重度のひび割れが生じているような場合、部分的に差し替え工事をすることでメンテナンスを実施できます。
破損状況がひどい場合、放置していると瓦が飛ばされてしまい二次被害が起きてしまう可能性があるため、差し替え工事で部分的に修理を実施しましょう。
なお、大まかな相場としては、5万円〜8万円程度で修理することが可能です。
ただし、部分的な差し替え工事は釘を無理矢理引き抜くので、防水シートが破れて雨漏りが発生するリスクがあります。
そのため、経年的な劣化も生じているようなケースであれば、カバー工法や葺き替え工事も検討してみましょう。
塗装(塗り替え)
スレート屋根の色褪せや汚れを解消したい場合、塗り替えをすることで美観性を保つことができます。
塗装は塗料の種類によっても耐久性が異なるため、予算に応じて適している塗料を選びましょう。
一般的なシリコン系塗料を使用することが多く、耐久性の長いタイプを選びたい場合はフッ素系塗料がおすすめです。
なお、屋根塗装は30坪程度の住宅の場合、55万〜75万円程度実施することが可能です。
関連:屋根塗装の目的とは?役割や塗料の種類、費用相場まで徹底解説!
カバー工法(重ね葺き工法)
本格的な屋根のメンテナンスを実施したい場合、既存の屋根を活かしたカバー工法(重ね葺き工法)がおすすめです。
カバー工法なら屋根を撤去する必要がないので、撤去費用や産廃費用を節約することができます。
また、撤去工程がまるまるなくなるので、全体的な工事期間も葺き替え工事より短くて済むメリットがあります。
なお、カバー工法の費用相場は、概ね103万〜145万円程度で実施できるケースが多い傾向にあります。
関連:屋根カバー工法とは?種類やメリットデメリットを徹底解説!
葺き替え工事
カバー工法は下地の状況が悪い場合に使用できませんが、葺き替え工事なら下地の状況にかかわらず採用できます。
雨漏りや経年劣化が進んだ屋根の場合、葺き替え工事を実施すれば新築同様に仕上げることが可能です。
また、葺き替え工事なら仕上げの屋根材も自由に選べるメリットがあります。
なお、葺き替え工事は撤去工事が必要になるので、カバー工法よりも若干費用が増して138万〜195万円程度の幅で実施できる傾向にあります。
関連:屋根の葺き替え工事とは?知っておきたい基礎知識を徹底解説!
スレート屋根の補修で注意しておきたいポイント
スレート屋根の補修で注意しておきたいポイントは以下のとおりです。
- 部分的な補修は一時的に過ぎない
- 雨漏りは部分補修で改善しない
ここからは、スレート屋根の補修を実施する際に注意しておきたいポイントを解説します。
部分的な補修は一時的に過ぎない
スレート屋根の補修で注意しなければならないのは、部分的な補修はあくまで一時的なものに過ぎないということです。
例えば、瓦の差し替え工事やコーキング補修、テープ補修などを行っても、長期間その状態を維持することはできません。
そのため、根本的に屋根の問題を解決したい場合、カバー工法や葺き替え工事を選択しましょう。
雨漏りは部分補修で改善しない
現状で雨漏りが発生している場合、基本的に部分的な補修で解決させることはできません。
例えば、雨水の進入口をコーキングで止めたとしても、コーキングはすぐに劣化するので雨漏りが再発するリスクがあります。
長期的に雨漏りの状態が続くと木部を腐食させ大きな補修工事が必要になるケースもあるので、雨漏りが発生している場合は根本解決が行える工事を実施しましょう。
なお、雨漏りは必ずしも屋根が原因とは限りません。例えば、外壁の通気口やエアコンの穴から侵入することもあります。
雨漏りの原因特定は専門家でなければ難しいので、素人判断するのではなく、雨漏り調査のプロに依頼して確認しましょう。
スレート屋根の補修するならヤネットへ!
スレート屋根の補修を実施するなら、屋根修理の専門店であるヤネットまでご相談ください。
ヤネットでは、部分的な補修はもちろんのこと、葺き替えやカバー工法など、全体的な工事にも対応しています。
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初心者の方にも分かりやすくご説明しますので、お気軽にヤネットまでご相談ください。
まとめ
今回の記事では、スレート屋根の補修方法について詳しく解説しました。
記事の要約は以下のとおりです。
- コーキング、テープ補修は2万円〜5万円程度
- 差し替え工事は5万円〜8万円程度
- 塗装(塗り替え)は55万〜75万円程度
- カバー工法(重ね葺き工法)は103万〜145万円程度
- 葺き替え工事は138万〜195万円
- 部分的な補修は一時的に過ぎない
- 雨漏りは部分補修で改善しない