昨今人気を博している屋根材の一つが「ガルバリウム鋼板」です。ただし、屋根材選びは慎重に行う必要もあるので、ガルバリウム鋼板屋根で後悔しないのか気になっているという方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ガルバリウム屋根は後悔するのか?失敗しないためのポイントも含めて屋根工事のプロが解説します。
ガルバリウム鋼板屋根とは?
ガルバリウム鋼板屋根とは、金属素材であるガルバリウム鋼板を利用して仕上げられている屋根のことを指します。
このガルバリウム鋼板は、耐久性や耐熱性にすぐれているアルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板で、住宅の外壁や屋根にも多く採用されています。
通常の金属とは違って腐食にも強く錆びにくいほか、軽量なので屋根にも適している特徴があります。
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ガルバリウム鋼板屋根で後悔するケースについて
ガルバリウム鋼板屋根で後悔するケースは以下のとおりです。
- 夏は暑く冬は寒い
- 雨音がうるさい
- 施工不良による雨漏り
それでは個別の中身について確認していきましょう。
夏は暑く冬は寒い
ガルバリウム鋼板屋根で後悔してしまうケースの一つが、夏は暑く冬は寒くなってしまう点にあります。
金属であるガルバリウム鋼板は熱伝導率が高いので、真夏の炎天下にさらされると屋根材自体が高温になります。
これによって室内側にも熱が侵入してくるので、真夏は暑く、反対に冬は寒くなるということです。
これは金属の特性上の問題ではありますが、対策を知らずにガルバリウム鋼板を採用すると後悔する可能性もあるので注意しましょう。
雨音がうるさい
ガルバリウム鋼板屋根で後悔してしまうもう一つのケースが、雨が降った際に雨音が気になってしまうという点です。
ガルバリウム鋼板は金属屋根なので、瓦屋根とは違って音も響きやすい特徴があります。
そのため、夜間に大雨などが降ってしまうと、雨音が想像以上に響いてしまってストレスになるというようなことも多い傾向にあります。
施工不良による雨漏り
ガルバリウム鋼板屋根で後悔してしまう最後のケースが、施工不良による雨漏りが発生するという点です。
昨今人気を博しているガルバリウム鋼板は、屋根のリフォームでも広く普及しています。
しかし、その一方で技術力に乏しい業者が工事を行ってしまうようなケースも多く、結果、雨漏りが発生してしまうといったトラブルが後を絶ちません。
このようなことからも、施工不良による雨漏りで後悔してしまうケースがあるということです。
ガルバリウム鋼板屋根で後悔は避けよう!失敗しないためのポイント
ガルバリウム鋼板屋根で後悔や失敗をしないために重要なポイントは以下のとおりです。
- 防音性・断熱性を考慮した素材・工法選び
- 施工実績が豊富で技術力の高い業者選び
ここからは、各ポイントについて詳しく解説します。
防音性・断熱性を考慮した素材・工法選び
ガルバリウム鋼板屋根で失敗しないためのポイントは、防音性・断熱性を考慮した素材・工法選びになります。
先にも解説した通り、金属屋根のガルバリウム鋼板は、雨音や暑さ・寒さの問題が生じることがあります。
これらを解決するためには、例えば屋根材の裏側に断熱材が充填されている断熱一体型屋根材を採用するのもおすすめです。
また、ビルボードのような雨音や熱の伝わりを低減する屋根下地材を採用する工法も良いでしょう。
施工実績が豊富で技術力の高い業者選び
ガルバリウム鋼板屋根で失敗しないためのポイントは、施工実績が豊富で技術力の高い業者選びをするということです。
経験の浅い業者が屋根工事を行うと、正しい施工方法が行われずに雨漏りが発生するトラブルが起きます。
屋根のトラブルは非常に大きな問題に発展する可能性が高いので、信頼の置ける質の良い業者に依頼しましょう。
ガルバリウム鋼板屋根で後悔しないための失敗しない業者選び
ガルバリウム鋼板屋根で後悔しないための失敗しない業者選びのポイントは以下のとおりです。
- 許認可を取得している
- 工事完了後に保証書を発行している
- 引き渡し後もメンテナンスを行ってくれる
ここからは、失敗しない業者選びのポイントについて解説します。
許認可を取得している
失敗しない業者選びのポイントは、許認可を取得しているかどうかという点です。
建設業は許認可制度が導入されているため、基本的に建設業許可を取得しなければなりません。
しかし、500万円以下の工事に関しては軽微な工事として扱われるため、この建設業許可を取得していない業者でも請け負うことができます。
ただし、許認可を取得していない業者の場合、取得要件を満たせずに許認可が取れていない可能性が高いため注意が必要です。
許認可を取得するためには、一定の経営経験や専任技術者の配置、財政的な基礎がなければならないため、これらの要件を満たしていない可能性があるわけです。
要するに許認可のある業者とない業者では、信頼性が大きく異なっているということです。
少しでも良い業者さんを見つけるためにも、まずは許認可を取得している業者かどうかをチェックしてみましょう。
工事完了後に保証書を発行している
失敗しない業者選びのポイントとして、工事品質保証書をきちんと発行しているかどうか?という点が挙げられます。
ガルバリウム鋼板の屋根工事で施工不良が発覚した場合、工事品質保証書が発行されていれば業者側の責任で修理を行ってもらうことができます。
一方で、口約束だけで終わらせている場合、最悪のケースでは対応すらしてもらえない可能性が出てきます。
そのため、業者選定をする際には、必ず工事完了後に保証書が発行されるかどうかをチェックしましょう。
引き渡し後もメンテナンスを行ってくれる
良い業者さんと長くお付き合いするためには、メンテナンス体勢も整っているかどうかをチェックしてみましょう。
屋根工事が終わった後もメンテナンスを行ってくれる業者であれば、不具合を早期に発見して適切な処置を迅速に行うことができます。
不具合が生じた際に問題を大きくさせないためにも、メンテナンスを行ってくれる業者を選定しましょう。
まとめ
今回の記事では、ガルバリウム鋼板屋根の基礎知識について詳しく解説しました。
記事の要約は以下のとおりです。
- 夏は暑く冬は寒い
- 雨音がうるさい
- 施工不良による雨漏りの可能性がある
- 防音性・断熱性を考慮した素材・工法選びが重要
- 施工実績が豊富で技術力の高い業者選びが重要
- 許認可を取得している業者を選ぶ
- 工事完了後に保証書を発行しているかどうか確認する
- 引き渡し後もメンテナンスを行ってくれる業者を探す
ガルバリウム鋼板は要点を押さえて導入すればメリットの多い屋根材のため、上記のポイントに留意して採用しましょう。