雨漏りの修理費用っていくら必要なの?」「雨漏り修理はどこに頼むべきなの?」このような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

雨漏り修理を依頼する場合の流れや費用相場を把握しておくことは、良心的で技術の高い業者さんを選ぶ上でも非常に重要です。

そこで本記事では、初めて雨漏り修理を依頼する方向けに「雨漏り修理の基礎知識」を解説します。

正しい雨漏り修理が重要な理由とは?

正しい雨漏り修理が重要な理由とは?

雨漏り修理を行う際には、正しい修理を行えることが非常に重要です。

  1. 躯体や下地が腐食するのを完全に止める
  2. 雨漏りが再発するのを防ぐ

初めて修理を行う方は、上記のポイントを踏まえて「正しい雨漏り修理とは何なのか?」を理解しましょう。

①躯体や下地が腐食するのを完全に止める

雨漏り修理を行う理由のひとつが、雨水の浸入を防いで躯体や下地が腐食するのを完全に止めるということ。

戸建て住宅の多くは木造住宅なので、水が浸入する状態が長引くにつれて下地や躯体が腐食してしまいます。

この状態を放置すると表面的な修理だけではなく、下地からやり直す大規模な修繕が必要になるケースもあります。

そのため、正しい雨漏り修理を実施して、躯体や下地が腐食するのを完全に止める必要があります。

②雨漏りが再発するのを防ぐ

正しい雨漏り修理が重要な理由は、そもそも雨漏りというのは再発する可能性があるからです。

というのも、雨漏りの原因が特定できていないまま憶測で工事を行った場合、本来水が浸入してくる場所とは違う部分を修理してしまう可能性があります。

水の浸入経路とは違う部位を修理していますから、当然、雨漏りは止められておらず再発するというわけです。

このようなトラブルは雨漏り修理で非常に多いため、正しい雨漏り修理を行える業者選びが大切になってきます。

3ステップで学ぶ!雨漏り修理に必要な基礎知識

3ステップで学ぶ!雨漏り修理に必要な基礎知識

雨漏り修理をする際には、以下で紹介する3ステップを参考にしてみましょう。

それでは各ステップの詳細を解説します。

STEP1 雨漏り修理は原因特定から始めよう!

STEP1 雨漏り修理は原因特定から始めよう!

雨漏り修理をする際には、まずどこから雨水が浸入しているのか特定しなければなりません。

  1. 雨漏り修理ができる業者の選定
  2. 雨漏りの特定調査を行う

これら2つのポイントについて、ここからは詳しく解説します。

①雨漏り修理ができる業者の選定

雨漏り修理で最初にしなければならないポイントは、雨漏り修理に対応している業者選びです。

雨漏りに対応している業者には、以下のような種類があります。

  • 総合リフォーム店
  • 工務店
  • 外装リフォーム専門店
  • 建築板金・瓦屋根業者
  • 防水工事店

いずれの業者も雨漏り修理に対応していますので、お住まいのエリアで対応している業者を探してみましょう。

信頼できる業者を選ぶポイント

雨漏り修理に対応している業者を選定する際には、以下のポイントを確認してみましょう。

  • 有資格者はいるか?
  • 建設業許可は取得しているか?

品質の高い修理をするためには、有資格者が在籍している会社を選びましょう。

特に国家資格である建築士や施工管理技士といった資格は非常に信頼性が高いので、会社選びする際の参考にしてみてください。

また、建設業許可を取得していることも重要です。

というのも、建設業許可を取得するためには、専任技術者の配置、一定年数の経営経験、財政的基礎がある会社でなければ取得できません。

要するに、きちんとした技術者がおらず財政的に苦しい企業や、経営経験の浅い企業では許可が下りないということです。

これらのポイントを見極めておくことで、より良い雨漏り修理の業者を選定することができます。

②雨漏りの特定調査を行う

雨漏り修理の業者選定が完了したら、次は雨漏りの原因を特定する調査を行いましょう。

雨漏りの特定調査では、以下の方法があります。

  • 目視・ヒアリング調査
  • 散水調査
  • 赤外線カメラ調査
  • 蛍光液調査

ある程度原因が判明している雨漏りの場合、目視・ヒアリング調査を行います。

一方で、雨漏りの原因が分からない場合、実際に水をかけて侵入経路を特定させる散水調査などを実施する場合もあります。

また、赤外線カメラで温度の差異を調査することで雨水の浸入経路を特定する『赤外線カメラ調査』を実施するのも効果的です。

その他にも、特殊な蛍光液を散水した後、ブラックライトを当てることで雨水の浸入経路を特定させる蛍光液調査などがあります。

雨漏りの特定調査に必要な費用相場

雨漏りの特定調査に必要な費用相場は、調査方法によって異なります。

基本的に原因が特定できるまで調査を続けるので、数日ほど調査がかかってしまうこともあるので注意しましょう。

なお、特定調査に必要な費用相場は下記表を参考にしてみてください。

調査方法

費用相場

目視・ヒアリング調査

無料〜2万円

散水調査

2万〜20万円

赤外線カメラ調査

20万〜35万円

蛍光液調査

20万〜30万円

STEP2 雨漏り修理の費用相場を知ろう!

STEP2 雨漏り修理の費用相場を知ろう!

雨漏り修理を依頼する際に重要なポイントは、「いくらの費用・予算が必要になるのか?」という部分です。

そこでここからは、雨漏り修理に必要な概算費用相場について詳しく解説します。

雨漏り修理の種類と費用相場

雨漏り修理に必要な費用相場は、修理内容によってことなります。

なお、雨漏り修理には大きく以下の種類に分類できます。

  • 屋根関連の修理
  • 外壁関連の修理
  • 防水関連の修理

工事箇所や修理方法で費用が変動するため、個別の費用相場を確認してみましょう。

屋根関連の雨漏り修理費用相場

修理方法

費用相場

コーキング補修

3万~15万円

瓦の差し替え

3.5万~6万円

棟板金交換

10万~60万円

漆喰補修

10万~35万円

屋根塗装

55万~95万円

カバー工法

103万~145万円

葺き替え

138万~210万円

外壁関連の雨漏り修理費用相場

修理方法

費用相場

コーキング補修

3万~10万円

コーキング打ち替え

10万~40万円

外壁塗装

60万~160万円

防水関連の雨漏り修理費用相場

修理方法

費用相場

コーキング補修

3万〜10万円

ベランダ防水工事

5万〜15万円

ウレタン塗膜防水

52万〜70万円

FRP防水

44万〜66万円

シート防水

52万〜76万円

アスファルト防水

53万〜74万円

STEP3 雨漏り修理を実施する際の注意点

STEP3 雨漏り修理を実施する際の注意点

雨漏り修理をする際には、以下のポイントに注意しましょう。

  • 雨漏りはDIYで修理しない
  • 自然災害が理由なら火災保険も検討してみる

それでは個別の内容を詳しく解説します。

雨漏りはDIYで修理しない

雨漏りが発生した場合に注意しなければならないポイントは、基本的にDIYで修理をしないということ。

雨漏りの発生要因というのは建物によって大きく異なるので、プロでも特定させるのは難しい工程です。

また、雨漏りは表面的に止まったように見えても、実は躯体側の見えない場所を水が流れている可能性もあります。

気付かず放置すると躯体や下地の腐食が進んでしまい、思いもよらぬ修理範囲となるケースも少なくありません。

以上の点からも、雨漏り修理はDIYで済ませるのではなく、専門の業者によってきちんと修理するようにしましょう。

自然災害が理由なら火災保険も検討してみる

台風や強風などの自然災害が原因で雨漏りが発生した場合、火災保険を活用することで修理費用をまかなえる可能性があります。

たとえば、火災保険の風災保証では、台風や竜巻、強風などで屋根が破損した場合の修繕費用が適用されます。

一方で、経年劣化による雨漏りには適用がされないため、あくまで自然災害が原因でなければならない点には注意しましょう。

まとめ

今回の記事では、雨漏り修理の基礎知識について詳しく解説しました。

なお、本記事の要約は以下のとおりです。

  • 正しい雨漏り修理は腐食の進行や再発を防ぐことが目的
  • 雨漏り修理は原因特定が一番重要
  • 業者選定の際には有資格者と建設業許可を確認する
  • 特定調査で雨漏りの原因を明確化させてから修理を行う
  • 雨漏り修理はDIYで行わない
  • 自然災害が原因なら火災保険を活用する

雨漏りは放置すると躯体の腐食が進行する可能性が高いので、漏れているのが確認できたなら早期に修理を行いましょう。