「太陽光発電を設置して屋根は痛まないの?」「痛むことによるリスクって何?」このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
太陽光発電を屋根に設置する場合、正しい知識を事前に付けておくことが重要です。
この記事では、太陽光発電の設置を検討している方向けに「太陽光発電で屋根は痛むのか?」その影響や原因、対策方法を徹底解説します。
太陽光発電で屋根は痛むとどうなる?
太陽光発電で屋根が痛むと、以下のようなリスクが発生します。
- 雨漏りのリスク
- 耐震性への影響
ここからは、屋根が痛むとどのようなリスクが考えられるのか?具体的な内容について解説します。
雨漏りのリスク
太陽光発電を設置して屋根が痛んでしまうと、雨漏りが発生する可能性があります。
太陽光発電を設置するためには、架台を屋根に固定しなければなりません。この際、多くの設置方法では屋根に穴を開けて固定するので、腐食が進んでしまうと雨漏りのリスクが生じます。
そのため、太陽光発電を設置する際には、屋根が痛むことのないように正しい施工をする必要があるということです。
耐震性への影響
太陽光発電を設置する際に屋根が痛んでいると、耐震性に影響が出てしまう可能性があります。
屋根に設置する太陽光パネルというのは、1枚あたり約15㎏程度の重さがあります。
屋根全体に太陽光パネルを設置すると総重量は数百㎏にも及ぶため、建物にかかる負担は大幅に増加します。
耐震性に問題がある住宅は、屋根の重量が増加することで影響が出る可能性もあるので注意しましょう。
太陽光発電で屋根が痛む原因について
太陽光発電で屋根が痛んでしまう理由には、以下のような原因が挙げられます。
- 取り付け時の施工不良
- 経年劣化の未修繕
ここからは、なぜ太陽光発電を設置する事で屋根が痛むのか?その原因について紹介します。
取り付け時の施工不良
太陽光発電を設置した場合に屋根が痛む原因の多くは、取り付け業者による施工ミス・施工不良といえます。
正しい取り付け方法を守らずに設置を行った場合、想定外の位置から雨漏りが発生したり、さまざまなトラブルを誘発させてしまいます。
屋根に穴を開けて設置する際、正しい金具の設置や防水処理をしなければ、簡単に雨漏りは発生します。
そのため、太陽光発電を設置する際には、取り付けミスを起こさずに設置できる業者に依頼することが重要ということです。
経年劣化の未修繕
経年劣化した屋根のまま太陽光発電を設置した場合、腐食が進み屋根が痛む可能性があります。
屋根のメンテナンスを行っていない住宅は、思いのほか劣化が進行していることも少なくありません。
この劣化状況を正しく判断せずにそのまま太陽光を設置してしまうと、設置工事がきっかけで雨漏りが発生する可能性もあります。
太陽光パネルを固定するためには下地が強固な状態でなければならないため、経年劣化している屋根のまま工事するのは避けましょう。
太陽光発電で屋根が痛むのを防ぐ方法
太陽光発電で屋根が痛むのを防ぐためには、以下のような点が重要です。
- 劣化した屋根は修理を実施する
- 設置経験が豊富な施工業者に依頼する
ここからは、上記に上げたポイントについて詳しく解説します。
劣化した屋根は修理を実施する
太陽光発電で屋根を痛めないためには、劣化した屋根をあらかじめ修理しておくことが重要です。
例えば、スレート屋根が劣化して下地にも腐食が進んでいる場合、葺き替え工事などを実施して屋根修理を行って劣化状況を改善させておきましょう。
太陽光パネルを設置すると、設置面はその後長期間メンテナンスをできなくなります。
そのため、事前に設置する面のメンテナンスは終わらせておきつつ、太陽光発電の設置を行いましょう。
関連:スレート屋根とは?種類からメリットデメリットまで徹底解説!
設置経験が豊富な施工業者に依頼する
屋根の傷みなど、太陽光発電の設置でトラブルを起こさせないためには、設置経験が豊富な施工業者に依頼しましょう。
経験豊富な業者であれば、事前に屋根の状況を判断してそのまま設置可能かどうかを判断することができます。
また、太陽光パネルも施工要領通りに設置してくれるため、設置後のトラブルもなく安全に太陽光パネルを取り付けることができます。
太陽光発電を屋根に設置する際のポイント
太陽光発電を設置する際には、以下に挙げるポイントを考慮しましょう。
- 相見積もりで業者比較を行う
- 屋根に適した設置方法を採用する
ここからは、上記のポイントを詳しく解説します。
相見積もりで業者比較を行う
太陽光発電を設置する業者については、相見積もりを行って比較することが重要です。
相見積もりでは、適正な価格帯を知ることができるほか、各業者の提案力や担当者の対応など、細かい部分も比較することができます。
1社だけでは判断が難しい点も、複数社で比較することで簡単に判断することができます。
太陽光発電の設置には多額の費用を要するので、相見積もりで比較して経験豊富で技術力のある業者に依頼すしましょう。
屋根に適した設置方法を採用する
太陽光発電を設置する際には、現状の屋根に適した方法で設置する事が重要です。
例えば、屋根の形状や方角、角度などによって太陽光パネルを設置する場所も大きく変化します。
設置方法によっても発電効率が大きく変わるので、最も効率的な場所に設置して発電効率を高めましょう。
なお、屋根の種類や形状については、以下の記事でも解説しているので参考にしてみてください。
関連:太陽光発電に適した屋根は?設置前に確認すべきポイントを徹底解説!
まとめ
今回の記事では、太陽光発電で屋根は痛むのかどうかについて詳しく解説しました。
記事の要約は以下のとおりです。
- 屋根が痛んでしまうと雨漏りが発生する可能性がある
- 耐震性に影響がでることもある
- 取り付け時の施工不良で屋根が痛む
- 経年劣化した屋根の未修繕も痛みの原因
- 劣化した屋根は修理を実施すること
- 設置経験が豊富な施工業者に依頼する
- 相見積もりで業者比較を行う
- 屋根に適した設置方法を採用する
施工実績が豊富で良心的な業者を選定した上で、正しい方法で太陽光パネルを取り付けましょう。