昨今は自宅の屋根に太陽光発電システムを設置するようなケースが増えています。
一方で、知識不足のまま屋根に太陽光発電システムを設置すると、後々に後悔することもあるため注意が必要です。
そこで本記事では、太陽光発電を設置するなら屋根リフォームをした方が良い理由について詳しく解説します。
太陽光発電を設置するなら屋根リフォームをした方が良い理由
太陽光発電を設置するなら屋根リフォームをした方が良い理由は以下のとおりです。
- 一度設置したら下地の修理が大掛かりになる
- 劣化や腐食の進んだ下地は雨漏りの原因になりやすい
ここからは上記に挙げた理由について詳しく解説します。
一度設置したら下地の修理が大掛かりになる
太陽光発電システムを設置する際に屋根リフォームを行うべき理由として、一度設置したら下地の修理が大掛かりになるということが挙げられます。
屋根というのは日々経年劣化が進むため、定期的なメンテナンスを施さなければなりません。
しかし、一度太陽光発電システムを屋根に設置してしまうと、設置した箇所の下地は長期間修理することができなくなるデメリットがあります。
これらを解決するためには、太陽光発電システムを設置する前に屋根リフォームを行い、下地の修繕を行っておくことが重要ということです。
一度太陽光発電システムを設置した場合に修理する場合、撤去した後でなければ屋根修理をすることはできません。
大掛かりな工事によって費用が増加してしまうことを防ぐためにも、太陽光発電システムを設置する前に屋根リフォームを実施しておきましょう。
劣化や腐食の進んだ下地は雨漏りの原因になりやすい
先にも解説した通り、屋根の経年劣化は日々進行するため、適切なタイミングでメンテナンスを施さなければ劣化は思いのほか進行します。
腐食の進んだ状態のまま太陽光発電システムを設置してしまうと、雨漏りにつながってしまう可能性があるわけです。
一度雨漏りを起こしてしまうと腐食が進む速度も加速して劣化するため、長期間安心して暮らすタメにも事前の屋根リフォームが重要ということになります。
太陽光発電設置前の屋根リフォーム:屋根塗装編
太陽光発電システムを設置する前の屋根リフォームとして、屋根塗装が挙げられます。
そこでここからは、屋根塗装を採用する際のポイントについて解説します。
関連:屋根塗装の目的とは?役割や塗料の種類、費用相場まで徹底解説!
築年数が10年未満
築年数が10年未満の住宅の場合、太陽光発電システムを設置する前の屋根リフォームで「屋根塗装」を選択できることが多い傾向にあります。
築年数が10年未満であれば下地の腐食もそこまで進んでおらず、屋根材の保護を目的にしている屋根塗装でも問題ありません。
ただし、すでに雨漏りが起きているような場合、屋根塗装で原因を解決させることはできません。
そのような場合、葺き替え工事などしっかりとした屋根工事を選択する必要があるでしょう。
屋根材にコケの繁殖、退色がある場合
下地には問題がない状態で屋根材にコケの繁殖、退色がある場合、屋根塗装を選択することができます。
コケの繁殖や屋根材の退色・変色は、塗膜の劣化が原因で起こる現象です。
このような劣化症状の場合、屋根材を再度保護する屋根塗装を行うことでリフレッシュさせることができます。
太陽光発電設置前の屋根リフォーム:葺き替え編
太陽光発電システムを設置する前の屋根リフォームとして、葺き替えが挙げられます。
そこでここからは、葺き替えを採用する際のポイントについて解説します。
関連:屋根の葺き替え工事とは?知っておきたい基礎知識を徹底解説!
築年数が15年を超えている
築年数が15年を超えている物件に関しては、太陽光発電システムを設置する前の屋根リフォームで「葺き替え工事」を選択しましょう。
築年数が15年を超えていると下地の傷みも目立つようになるほか、屋根材自体も劣化が進んでいることが多い傾向にあります。
数年以内には大掛かりな葺き替え工事が必要になる時期なので、太陽光発電システムを設置する前に葺き替え工事を行っておくことが重要です。
下地の腐食が進んでいる
既に下地の腐食が確認できるような状態の場合、太陽光発電システムを設置する前の屋根リフォームで「葺き替え工事」を選択しましょう。
例えば、雨漏りの影響で下地が腐食していたり、経年劣化によって下地に腐食が見受けられる場合、屋根塗装のような表層的な工事で直ることはありません。
そのため、下地に問題があるなら葺き替え工事を行ってから太陽光発電システムを設置する必要があります。
太陽光発電と屋根リフォームで費用を節約するポイント
ここからは、太陽光発電と屋根リフォームで費用を節約するポイントについて解説します。
足場が必要になる工事を同時にする
高所の屋根をリフォームする場合、足場を必ず設置しなければなりません。
この足場設置費用は数十万円になることが多いので、基本的に足場の必要な工事を同時にすると足場代の節約になるでしょう。
例えば、屋根リフォームと同時に外壁塗装を行うと、外壁塗装で必要になる足場を共有できるため、工事必要の節約につながるわけです。
下地に問題がなければカバー工法を検討してみる
下地に問題がなければカバー工法を検討してみることで、葺き替え工事よりもコストカットすることができます。
カバー工法なら葺き替え工事のように既存屋根の撤去を行う必要がないので、撤去費用や産業廃棄物処理費用を削減できます。
また、その分工事工程も短くなるので、工期の圧縮にもつながるメリットがあります。
関連:屋根カバー工法とは?種類やメリットデメリットを徹底解説!
まとめ
今回の記事では、太陽光発電を設置するなら屋根リフォームをした方が良い理由について詳しく解説しました。
記事の要約は以下のとおりです。
- 一度設置したら下地の修理が大掛かりになる
- 劣化や腐食の進んだ下地は雨漏りの原因になりやすい
- 築年数が10年未満なら屋根塗装
- コケの繁殖、退色など軽微な劣化は屋根塗装
- 築年数が15年を超えているなら葺き替え工事
- 下地の腐食が進んでいる場合も葺き替え工事
- 足場が必要になる工事を同時にすると節約できる
- 下地に問題がなければカバー工法を検討してみる
上記のポイントを考慮シスつつ、太陽光発電システムを設置する前に屋根リフォームを実施しましょう。