住宅の外観を大きく左右する屋根材の中でも、華やかで洋風なデザインが魅力的なのが洋瓦です。海外の住宅のようなおしゃれな雰囲気を演出できるため、新築やリフォームの際に検討される方も多いのではないでしょうか。
しかし、一口に洋瓦と言っても、その形状や使われている素材にはさまざまな種類があり、それぞれに異なる特徴を持っています。
この記事では、洋瓦の基本的な知識から、形状や素材ごとの種類と特徴までを詳しく解説します。ご自宅の屋根に最適な瓦を選ぶための参考にしてください。
洋瓦とは
洋瓦は、もともとヨーロッパなどの西洋建築で使われていたデザインを取り入れた屋根瓦の総称です。日本の気候風土に合わせて改良され、現在では多くの住宅で採用されています。
ここでは、日本の伝統的な和瓦との違いや、近年人気を集めている屋根材であるガルバリウム鋼板との比較を通して、洋瓦の基本的な特徴を解説します。
洋瓦と和瓦の違い
洋瓦と和瓦の最も大きな違いは、そのデザインと形状にあります。和瓦は波打つような曲線と、いぶし銀や黒などの落ち着いた色合いが特徴で、重厚感のある和風建築にマッチします。
一方、洋瓦は赤、オレンジ、黄色といった明るく多彩なカラーバリエーションを持ち、形状も平面的なものから大きく波打つものまで多様です。これにより、洋風の住宅やモダンな外観に華やかさや軽快さをプラスすることができます。
ガルバリウムとの比較
近年普及しているガルバリウム鋼板は、金属の板材で非常に軽量であるというメリットがあります。そのため、屋根が軽くなり耐震性の向上に貢献します。
対して洋瓦は、ガルバリウムと比較すると重量があるため、建物の構造に一定の強度が求められます。しかし、洋瓦はガルバリウムにはない立体感や重厚感、そして素材特有の温かみのある質感を持ち合わせており、デザイン性の高さでは洋瓦を好む方も少なくありません。
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洋瓦の形状による主な種類
洋瓦は、その形状によって屋根全体の印象が大きく変わります。平らなものから立体的な波を持つものまで、建物のデザインに合わせて選ぶことが重要です。
ここでは、代表的な洋瓦の形状であるF形、S形、M形について、それぞれの特徴をご紹介します。
F形瓦
F形瓦は、表面が平らなデザイン(フラット)であることを特徴とする洋瓦です。名前に含まれるFは、フラットを意味するFlatや、フランス発祥であることに由来するFrenchの頭文字だと言われています。
凹凸が少ないため、屋根全体がすっきりとスマートな印象に仕上がります。モダンな住宅やシンプルさを追求した外観に非常に調和しやすく、現代の日本の住宅事情にも合いやすいため広く普及している形状です。
S形瓦
S形瓦は、断面が大きく波打ち、アルファベットのSのようなカーブを描いているのが特徴です。このSは、スペイン発祥であることを意味するSpanishの頭文字から取られています。
丸みを帯びたダイナミックな凹凸が屋根に豊かな立体感を与え、南欧風の住宅や地中海沿岸のリゾートを思わせるような、温かみのある明るい雰囲気を演出したい場合に最適です。
M形瓦
M形瓦は、波が2つ連なってアルファベットのMのような形をしている洋瓦です。S形瓦に似ていますが、S形瓦よりも波のピッチが細かく、少し控えめで上品な波模様を作り出します。
適度な立体感を持たせつつ、S形瓦ほど個性が強すぎないため、さまざまなスタイルの洋風建築にバランスよく馴染みます。エレガントで洗練された屋根の表情を作りたい方に選ばれることが多い形状です。
洋瓦の素材による主な種類
洋瓦を選ぶ際は、形状だけでなく作られている素材にも注目する必要があります。素材によって耐久性、重量、そしてメンテナンスの頻度が大きく異なるためです。
ここでは、洋瓦の主な素材である粘土、セメント・コンクリート、金属の3つについて解説します。
粘土瓦(陶器瓦)
粘土瓦は、土を成型して高温の窯で焼き上げたもので、表面に釉薬を塗った陶器瓦が主流です。釉薬によってガラス質のコーティングが施されるため、水を通さず、長期間にわたって美しい色合いを保ち続けます。
色あせしにくいため塗装による定期的なメンテナンスが不要であり、耐用年数が非常に長いのが最大の魅力です。ただし、他の素材と比べて重量があるため、建物の耐震性を考慮した設計が必要となります。
セメント瓦・コンクリート瓦(モニエル瓦)
セメントや砂利などを混ぜ合わせて成型したものがセメント瓦やコンクリート瓦です。コンクリート瓦の一種として、着色スラリーと呼ばれる層を持つモニエル瓦も有名です。これらは粘土瓦に比べて製造コストが低く、かつては広く普及しました。
しかし、素材そのものには防水性がないため、表面の塗装が劣化すると水を含んで脆くなってしまいます。そのため、美しい状態と防水性を維持するには、10年から15年ごとの定期的な塗装メンテナンスが欠かせません。
金属瓦
金属瓦は、ガルバリウム鋼板などの金属素材をプレス加工し、洋瓦の形状を模して作られた屋根材です。粘土瓦やセメント瓦と比べて非常に軽量であるため、建物への負担が少なく、耐震性を高めたい場合や屋根の葺き替えリフォームに最適です。
表面に天然石の粒をコーティングしたジンカリウム鋼板なども存在し、金属特有の安っぽさを払拭しながら、高い耐久性と洋瓦ならではのデザイン性を両立させた製品が登場しています。
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まとめ
今回の記事では、洋瓦の種類について詳しく解説しました。
記事の要約は以下のとおりです。
- 洋瓦は西洋建築のデザインを取り入れた屋根材
- 軽量な金属屋根(ガルバリウムなど)と比べると重量がある
- 特有の立体感や重厚感、素材の温かみが魅力
- メンテナンス計画を総合的に考慮して選ぶことが重要
洋瓦には、和瓦にはない華やかなデザイン性やカラーバリエーションがあり、住宅の外観を洋風でおしゃれに演出するのに適しています。
すっきりとしたF形、立体的なS形、上品なM形といった形状の違いに加え、耐久性に優れた粘土瓦、コストパフォーマンスのあるセメント瓦、軽量な金属瓦など、素材ごとのメリット・デメリットを把握することが大切です。
ご自宅が目指すデザインや、建物の構造、そして将来のメンテナンス計画などを総合的に考慮し、理想の住まいにふさわしい洋瓦を選んでみてください。