屋根工事をする際に迷うポイントの一つが、仕上げ材の選定です。
なかでも、住宅に多く普及しているスレート屋根とガルバリウム鋼板で迷っているという方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、スレート屋根とガルバリウム鋼板について徹底解説します。
スレート屋根とガルバリウム鋼板の特徴
屋根の仕上げ材を選定する際には、まずそれぞれの特徴を理解しておかなければなりません。
そこでここからは、スレート屋根とガルバリウム鋼板の特徴について詳しく解説します。
スレート屋根とは
スレート屋根とは、セメントや繊維素材を5㎜程度の厚さに加工して板状に固めた屋根材になります。
昨今の住宅では主流になっている軽量屋根の一つで、コロニアルやカラーベストといった商品が多く使用されています。
軽量な屋根材のため耐震性に優れているほか、デザインやカラーも豊富でさまざまな住宅に合う屋根材です。
一方で、屋根材表面の塗装が劣化するため、意匠性を保つためには定期的な塗り替えメンテナンスが必要です。
ガルバリウム鋼板屋根とは
ガルバリウム鋼板屋根とは、アルミと亜鉛、シリコンをメッキした鋼板であるガルバリウム鋼板を使用して仕上げた屋根材になります。
ガルバリウム鋼板の屋根はなんと言っても金属屋根なので、瓦屋根などと比較すると非常に軽量で耐震性に優れているという点です。
また、ガルバリウム鋼板は腐食にも強いため、一般的な鉄のように錆が発生しにくい特徴があります。
耐用年数にも優れており、ガルバリウム鋼板は25年から35年程度の耐久性もあります。
一方、金属加工の技術を要するほか、衝撃で金属が凹んでしまうリスクがデメリットになります。
スレート屋根とガルバリウム鋼板を選ぶ際のポイント
スレート屋根とガルバリウム鋼板はそれぞれメリットデメリットが異なるので、選定する際には要点を押さえておく必要があります。
施工後に公開することのないように、屋根材を比較して選定する際の重要なポイントについて詳しく解説します。
デザイン
それぞれの屋根材を比較する際には、まず意匠性の観点から確認することをお勧めします。
例えば、洋風モダンな住宅なら石粒付きタイプの金属屋根などを選択することで、デザイン性も充実した仕上がりになるでしょう。
一方で、一般的な住宅ならカラーベストのようなスレート屋根でも問題ないといえます。
現在の建物の雰囲気や色味に合わせて最適な屋根材を選択することが重要です。
コスト面
スレート屋根とガルバリウム鋼板屋根を比較する際には、コスト面についてもチェックしましょう。
なお、コストというのは最初の施工費用はもちろんのこと、メンテナンスにかかる費用も比較することが重要です。
例えば、施工後に10年に一度メンテナンスが必要になるスレート屋根は、30年で3回のメンテナンスが必要になります。
一方で、ガルバリウム鋼板は30年ほどメンテナンスフリーの商品もあるので、30年間で必要になるトータル費用も算出して比較しておくことが重要ということです。
耐用年数
スレート屋根とガルバリウム鋼板屋根を比較する際には、耐用年数についても確認しましょう。
耐用年数は地域によっても異なり、例えば沿岸部などは塩害の影響で平野部の地域よりも劣化が早い傾向にあります。
なお、通常のスレート屋根は20年〜30年程度、ガルバリウム鋼板は30年〜40年ほどの耐久年数があります。
どの程度の耐用年数を求めるのかによっても選定すべき屋根材は異なるので、地域特性なども加味した上で選定しましょう。
知っておくべきスレート屋根とガルバリウム鋼板の注意点
スレート屋根とガルバリウム鋼板を比較して選ぶ際には、それぞれの屋根材を採用した場合の注意点も知っておかなければなりません。
そこでここからは、各屋根材のデメリットになり得る注意点について詳しく解説します。
スレート屋根の注意点
スレート屋根は安価に施工できる屋根材ですが、先にも解説した通り屋根材を保護するために定期的に塗り替えメンテナンスをしなければなりません。
塗り替えメンテナンスを怠ると屋根材はどんどん劣化するため、最終的には屋根材が破損したり亀裂が入ります。
割れた屋根材は強風で飛ばされる可能性もあるので、スレート屋根を選択する際にはメンテナンスについても考慮しましょう。
ガルバリウム鋼板の注意点
ガルバリウム鋼板の屋根は、スレート屋根と同様に塗装のメンテナンスが必要です。
ただし、耐用年数がスレートよりも長いので、スレート屋根が10年スパンで塗り替えが必要になるのに対して、ガルバリウム鋼板は20年から30年ほどメンテナンスフリーで大丈夫でしょう。
なお、飛来物が当たると凹んでしまうほか、傷が付くとその部分から錆が発生する可能性もあります。
そのため、錆の発生や塗り替えメンテナンスが必要になる点は考慮しておきましょう。
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まとめ
今回の記事では、スレート屋根VSガルバリウム鋼板!屋根材選定のポイントについて詳しく解説しました。
記事の要約は以下のとおりです。
- スレート屋根はセメントや繊維素材を5㎜程度の厚さに加工して板状に固めた屋根材
- ガルバリウム鋼板屋根とはアルミと亜鉛、シリコンをメッキした鋼板の屋根
- 比較する際にはデザイン、コスト面、耐用年数をチェックする
- スレート屋根とガルバリウム鋼板は塗り替えメンテナンスが必要